VANS
1966年、アメリカはカルフォルニア州にてポール・ヴァン・ドーレンがパートナー3人と手を組み、ショップをオープンさせたのが始まり。
VANSという名前は「ヴァンと、その仲間達」という由来があります。
当初は製造から販売までの全ての工程を自社で行い、80年代頃まではカスタムメイドの受注生産という形をとっていました。
丈夫なアッパーとグリップ力の強いソールが特徴のVANSは徐々に知名度を上げ、1970年代にスケーター達から人気を得る。
カリフォルニアのスケート・チーム「Z-BOYS」の主要メンバーで後のレジェンドになるトニー・アルバとステイシー・ペラルタがオーセンティックの履き口に綿入りのパッドを入れ、色とりどりのカラーコンビが施されたオーセンティックを履き始める。
これが当時のスケーターの間で話題となり、1976年にはその仕様をベースにした"ERA(エラ)"というモデルが発売された。
また同年にはお馴染みのVANSのロゴである"OFF THE WALL"がデビュー。
OFF THE WALLは直訳すると「壁から離れる」という意味だが、「Z-BOYS」というスケートグループのスラングとして使われていたのは「普通じゃない、変なやつ」という意味。
トニー・アルバがプールでスケートする際、彼にしか出来ない端から空中に飛び出す技を決めると、Z-BOYSのオーナーが「OFF THE WALL」と叫んだことから、型破りな人物を意味する言葉として使われるようになりました。
その後順調かと思えたVANSでしたが、創始者であるポール・ヴァン・ドーレンが離れ、さらには事業を拡大し過ぎた事で、1984年に経営破綻してしまいます。
しかし裁判所はポール・ヴァン・ドーレンを社長として戻ることを条件に、民事再生法を適用。
そしてポール・ヴァン・ドーレンが社長として復帰。
全従業員に対して「これから3年間は昇給はないかもしれないが、すべてにおいてコストダウンをしなければいけない。しかし、VANSのシューズのクオリティは決して落としてはいけない」と伝え、今では名言として語り継がれている。
今では様々なモデルのシューズを展開し、老若男女問わず世界中から愛されるブランドに。