pataloha

1965年、クライマーでありサーファーでもあるイヴォン・シュイナードは、ヒッピーの聖地でもあった カリフォルニアはベンチュラにて、「シュイナード・イクイップメント」社を設立。

70 年代以降は登山用具のみならず、アウトドア向けのアパレルラインも展開。

後に「patagonia/パタゴニア」へと成長します。

80年代に入りブランド自体は好調なセールスを記録するも、アウトドアブランドという性質上、秋冬シーズンのみに繁忙期を限定されたため、イメージの払拭と事業拡大の起爆剤として86年に「pataloha/パタロハ」を独立レーベルとして設立。

以来、サーフィンとハワイの文化に精通した「Rell Sunn / レラ・サン」をディレクターに、本格的にサーフ市場へと進出しました。

レラ・サンは初めての女性ライフガードとして、海で働く女性のキャリアを開拓。

国際的なプロサーフィン連盟の初代創立メンバーとして、女性プロサーファーの基盤作りも行なっています。

クイーンオブマカハとして愛されていた彼女ですが、47歳という若さで乳ガンのためこの世を去りました。

パタロハは彼女の他界を期に、一度ブランド消滅を余儀なくされます。

現在では世界的ハワイアンシャツコレクターのひとりであるデール・ホープによって再建され、彼の手を離れた後もアンバサダーでもあるジェリー・ロペスのバックアップを受けた影響で、これら90年代〜2000年代初期にかけてのアーカイブも近年再び注目を浴びています。